アルビチア CLUB HOUSE

アルビレックスチアが挑んだ“ファンクラブのデジタル化”――価格変更後もよりエンゲージメントを高めるFANTS導入の舞台裏を解説

ファンクラブ / チーム

この事例のまとめ

課題
課題
  • 郵送中心のアナログなファンクラブ運営で、時代に合わず管理も非効率な部分があった
  • 「応援してもらうだけ」で関係が単発に終わり、長期的なファン化につながりにくかった
  • 運営ノウハウがなく、単にシステムを渡されるだけでは不安が大きかった
効果
効果
  • FANTS導入でアプリ完結の仕組みに移行し、会員管理・発信を効率化
  • DM機能を排除した安心設計や予約投稿・ライブ配信編集機能で、運営負担を軽減
  • 限定イベントやコンテンツ展開により「一緒に楽しむ場」へ進化し、会員数も100名超に拡大

新潟を拠点に活動する「アルビレックスチアリーダーズ」。試合や地域イベントで笑顔を届ける一方、ファンとの関係を継続的なつながりに育てる仕組みが課題でした。郵送中心のアナログ運営を刷新し、FANTSを活用したデジタルファンクラブを立ち上げています。

cheer alb さん・mio さん
アルビレックスチアリーダーズ 運営担当 cheer alb さん・mio さん

アルビレックス新潟の公式チアリーダーズとして活動。サッカー、バスケットボール、野球など多競技を横断し、地域とファンに笑顔と元気を届ける。2025年よりファンクラブをオンライン化し、FANTSを活用した新しい形のファンコミュニティ運営に挑戦中。

新潟を拠点に活動する「アルビレックスチアリーダーズ」の皆さん。
試合や地域イベントでのパフォーマンスを通じて多くの人に笑顔と元気を届けてきました。そんな中で課題となっていたのが、ファンとの関係を“単発の応援”で終わらせず、長く続くつながりへと育てていくこと。

これまで郵送ベースで行っていたアナログなファンクラブ運営を刷新し、デジタルを活用した仕組みへ踏み出すことを決意。そこで選んだのが、アプリ完結型のオンラインコミュニティ基盤「FANTS」でした。

今回は、導入の背景や運営にあたっての工夫、そして今後の展望について詳しく伺いました。
[聞き手:立川拓真(株式会社スタジアム)藤井鈴菜(株式会社スタジアム)/ご登場:cheer albさん・mioさん(アルビレックスチアリーダーズ)]
取材日:2025年8月8日

アナログからデジタルへ。ファンクラブ立ち上げの背景

―― 今回、ファンクラブやコミュニティを始めようと思われたきっかけ、背景を教えていただけますか?
cheer albさん:
最初は私の方で動き出しました。アルビのチアの運営に携わるようになった時、ファンクラブのような仕組みは一応あったのですが、非常にアナログで……昔からある方法のまま、郵送などを中心に会員管理を行っていたんです。
正直「このままでは時代に合わない」と思い、デジタルに切り替えていく必要があると考えました。そこからいろいろなサービスを検討して、最終的にFANTSに出会ったのが始まりです。

―― アナログ運営というのは具体的にどのような形態だったのでしょうか?
cheer albさん:
本当に郵送ベースで会員証を送るような仕組みでした。今も一部の球団などでは残っているかもしれませんが、「これでは違うな」と強く感じましたね。そこから「今の時代に合った形へアップデートしたい」と思ったのが導入のきっかけです。

―― チアリーディングチーム自体がファンクラブを運営するのは珍しい印象があります。立ち上げにあたって、特別な意図や背景はあったのでしょうか?

cheer albさん:
私自身、チア業界の経験があまりなかったのですが、応援するだけでは不十分だと感じていました。チームとしての認知度を上げ、ファンを増やしていくことが必要だと思ったんです。
さらに、ファンになってくれた方々に「喜んでもらう」視点も欠かせません。少しずつですが、実際にファンになってくださる方が増えてきて、そこから「どうやってもっと楽しんでもらえるか」と考えるようになりました。

mioさん:
はい。応援してもらうだけでなく、ファンの方々に還元できる仕組みがあることで、より良い関係が築けると思っています。

運営主導で進めたオンライン化と、その壁

―― 課題や活動の背景について教えてください。
cheer albさん:
私たちはアルビレックスのチアですが、実はかなり特殊な環境にあります。

通常であれば、野球チームには野球専属のチア、サッカーチームにはサッカー専属のチアがつきますよね。でも新潟では、サッカーもバスケも野球も、ほぼすべて「アルビレックス」という枠組みで展開されていて、私たちチアメンバーが幅広く応援に立つんです。国内でも珍しい環境だと思います。

その中での課題は大きく2つあります。

1つは、アルビレックス全体を盛り上げて観客動員につなげていくこと。もう1つは、チアメンバー個々の認知度を高め、ファンを増やすことです。

私たちはダンスを主軸に活動していますので、その頑張りをもっと多くの人に見てもらいたいと考えていました。

また、アルビレックス関連の各チームはそれぞれ独立した会社で運営されています。男子サッカー、女子サッカー、バスケ、野球、それぞれ別法人です。私たち「アルビレックスチア」も同じで、資本的なグループ関係があるわけではなく、それぞれが独立した立場で活動しています。

私は主にスポンサー企業の獲得やタイアップ企画の提案を担当していますが、その他の業務も幅広く担っています。

―― ファンクラブをオンライン化するにあたって、ファンの声はありましたか?
cheer albさん:
実際には「オンラインにしたい」という声はあまりありませんでした。

むしろ、決済がカードのみになったことで「ネット活用が苦手な方には使いづらい」という意見もありました。ただ、それでも「ここで切り替えよう」と腹をくくり、強行した部分もあります。

―― 他の決済手段、たとえばコンビニ払いを求める声もありましたよね。

cheer albさん:
はい。そういった要望はありましたが、最初は割り切ってスタートしました。

FANTSを選んだ決め手は“伴走サポート”

―― 他のサービスも検討されたとうかがいました。どのような比較をされたのでしょうか?

cheer albさん:
最初はネットで調べつつ、3社ぐらいに問い合わせや資料請求をしました。いくつかやり取りしたんですけど、他社さんは「システム渡すので、あとは好きにやってください」というスタンスに近くて、あまり一緒に関わってくれる感じがなかったんです。

 その点、FANTSさんは色々お話する中で「伴走していただける」という安心感がありました。我々はファンクラブ運営のノウハウが全然ない状態で始めたので、ただシステムを渡されるだけでは不安が大きかったんです。

だからこそ「一緒にやってくれる体制」が決め手になり、最終的にお願いすることにしました。

―― 実際に導入してみて、不安は解消されましたか?
mioさん:
はい。本当に「何からやればいいか分からない」という状態からのスタートでしたが、加藤さんにいつでも質問できて、そのたびに丁寧に答えてくださったので安心して進められました。

伴走していただけたからこそ、ここまでスムーズに立ち上げられたと思います。

安心して続けられる仕組み「アプリ完結」と「サポート体制」でスムーズなデジタル移行

―― 実際にFANTSを触ってみて、サポートや使い勝手はいかがでしたか?

mioさん:
まず分かりやすく説明してくださったので、使い方もすぐに理解できました。チアとして「こういう風にやりたい」という私たちのニーズに合わせて提案してくださり、「この順序で進めた方がいい」「この期間でやると良い」と具体的にアドバイスをいただけたのも心強かったです。

単なるマニュアルではなく、現場に合わせたサポートをしていただけたので、とても安心して運営を始められました。

cheer albさん:
コンテンツについても、他のファンクラブ事例を参考にしながら「自分たちに合う形」を一緒に考えていただけました。

さらに収支の予測まで含めて資料を整えてもらえたのは非常にありがたかったですね。

私は最終的に社内承認を上げなければならない立場なので、裏付けのある提案をそのまま提出できたことは大きな助けになりました。

FANTSの機能面で感じた安心感と改善への期待

―― 実際にFANTSを使ってみて、機能面で良かったところや改善してほしいところはありますか?

mioさん:
すごく分かりやすくて投稿もしやすいなと感じています。あと、ファンの方からメンバーに直接DMができないのも安心できるポイントですね。コメントは全員が見える場所にしか残らないので、個別にやり取りが来てしまう不安がなくて。

Instagramなどを運営していると、そこが負担になることもあるので、この仕組みはありがたいです。

さらに、運営側は予約投稿ができるのも便利です。メンバー自身はできないのですが、計画的に準備できるのは助かっています。

ライブ配信に関しても、後から編集できると教えていただいて安心しました。初めて配信したときにうまくいかない部分があったのですが、「編集できる」と知って、これからは挑戦しやすくなったと思います。

―― 他の方から届いた声はありますか?

cheer albさん:
正直、大きな不満はまだ届いていません。

ただPCから配信が見られないという声はありましたね。最初にご説明もしましたが、やっぱりスマホ中心の仕様なので、そのあたりは今後の改善に期待しています。

―― 今後の機能改善で期待していることはありますか?

mioさん:
もしメンバー自身でも予約投稿ができるようになれば、もっと発信がしやすくなると思います。実際にできると書いてある情報も見たんですが、試してみるとうまくいかなくて。今は運営だけが使える仕様だと理解しました。

立川拓真:
DM機能をあえてつけていないのは、炎上リスクや無駄なコミュニケーションコストを避けるためです。今後はフィルター機能などを開発予定で、ライブ配信をよりやりやすくする方向で進めています。女性の方からも「フィルターがあると配信のハードルが下がる」と声をいただいているので、実装を目指しています。

cheer albさん:
ユーザーへのアンケートが取れると、さらに改善が進むんじゃないかなと思います。登録者の方の声を拾っていける仕組みがあるとありがたいですね。

ファンクラブ開設後、会員増加と地域への波及が進む

―― ファンクラブの会員数について教えていただけますか?

cheer albさん:
もともとアナログの時代は、ファンクラブの年会費が3,000円くらいで、「とにかく会員数を増やす」という運営スタイルではなかったんです。だから会員数自体は、大きな変化があったわけではありません。

ただ今回、オンライン化に切り替えるタイミングで年会費を引き上げたことで、結果的に収益面や運営の質を考えると、良い方向に作用したのかなと思っています。

――オンライン化してから実際の会員数の伸びはいかがですか?

cheer albさん:
本格的に動き出したのは5月からで、最初はメンバー分を含めて25名くらいのスタートでした。その後じわじわと増えて、今は招待ユーザーも合わせて100名を超えています。

―― 増加の要因になった取り組みはありますか?

mioさん:
一つは定期的なライブ配信ですね。月に2回くらいを目安に実施していて、SNSで告知すると「その配信を見たい」という理由で新しく入会してくださる方がいました。

もう一つは会員限定イベントです。実際に参加していただくことでファンクラブに登録してくださるケースもありました。

さらに工夫しているのが「2日に1回のメンバー投稿」です。InstagramやX(旧Twitter)には出さない写真を、あえてファンクラブ限定で公開するようにしています。ここでしか見られない“特別感”を大切にしていることで、結果的に継続利用にもつながっていると感じています。

―― 継続率を高めるカギは“限定感”ということですね。

mioさん:
はい。ライブやイベントは「参加のきっかけ」に、限定コンテンツは「継続の理由」に。それぞれがうまく作用し合っていると思います。

200人のファンとチャリティへ、今後のファンクラブの構想は

―― 今後のコミュニティの展望について教えてください。

mio:これまで続けてきた「2日に1回のブログ投稿」や「定期的なライブ配信」は、今後も継続していきます。それに加えて、ただ情報を届けるだけでなく、会員のみんなと一緒に作り上げる“プロジェクト型のイベント”を定着させたいと考えています。

春夏秋冬ごとに年4回の開催を目安にして、季節感のある企画を盛り込んでいきたいですね。実際に取り組んでみて、メンバーと一緒に作るイベントは手応えが大きかったので、このスタイルを今後の柱にしていきたいです。

さらに「クラブハウスに入っているからこそ手に入る」限定グッズの展開も強化して、会員の皆さんに特別感を感じてもらえるようにしていきたいです。

―― 会員数については、どのような目標を掲げていますか?

cheer alb:まずは200人を目指しています。現在はおよそ100名ほどですが、単に数を増やすことが目的ではありません。

大切なのは、ファンの方に「ここに入っていてよかった」と思っていただけるような体験を積み重ねていくことだと思っています。

その結果として自然に規模が拡大していき、200人という数字を達成できれば理想的だと考えています。

さらに、ファンの皆さんに喜んでいただけるコンテンツを充実させながら、同時にチア自体の認知価値も高めていきたいと思っています。

まとめ

アルビレックスチアのファンクラブは、これまでのアナログ運営から大きく進化し、デジタルならではの安心感と利便性を活かした新しい形へと歩みを進めています。

DM機能を排除した安全性や、予約投稿・ライブ配信の編集といった柔軟な仕組みは、ファンとの距離を自然に保ちながら、運営負担を軽減する役割を果たしています。

さらに、ファンに喜んでもらえる限定イベントやコンテンツの展開によって、ただ応援するだけでなく「一緒に楽しみ、参加できる場」へと進化。今後は200人規模のコミュニティを目指し、チアの活動そのものの認知価値を高めながら、ファンとともに歩んでいくことを目標としています。

オンラインコミュニティの立ち上げ・運営は FANTS へ。
「どう始めていいか分からない」「運営の不安を減らしたい」——アプリ完結の操作性と伴走支援で、ファンのつながりを“続く力”に。
▷ お問い合わせはこちら

アルビチア CLUB HOUSE
アルビチア CLUB HOUSE

アルビレックスチアリーダーズ公式ファンクラブ。ここでしか見られない写真・動画・ライブ配信をはじめ、限定イベントやグッズ展開を通じて“応援する場”から“一緒に楽しむ場”へ。安全性と利便性を兼ね備えた専用アプリで、ファンとのつながりを育んでいます。

まずはお気軽にご相談ください!