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Web集客を“楽しい”に戻す──有田えりさんのコミュニティ戦略とFANTSの選択

この事例のまとめ

課題
課題
  • 講座やコンサル後、Zoomを閉じて一人になると不安が強まり「このままで大丈夫か」と孤独を抱えやすかった。
  • DMやSNSは一対一・オープンな場のため、学びや悩みが共有財産にならず、相談しにくい雰囲気があった。
  • 既存の仕組み(Facebookグループ・Wix等)では「開く楽しさ」や日常に溶け込む習慣化が難しかった。
効果
効果
  • クローズドな安心できる場で、悩みや質問が共有財産となり、相互学習の循環が生まれた。
  • 「お疲れさま」「ランチ一緒に」など日常的なやり取りが孤独を解消し、情緒のインフラとして機能した。
  • Web集客を「しんどい→楽しい」へ変える実践知を軸に、講座とコミュニティの相互作用が強化された。

有田さんが運営するオンラインサロンは、Web集客に悩む個人事業主やフリーランスを支える“サードプレイス”として立ち上げられました。 「Zoomを閉じた後の孤独」「DMで消える学び」という課題に直面し、クローズドな場で“安心して話せる関係性”を構築。 FANTS導入により、日常のつぶやきや小さな相談が財産となり、Web集客を“楽しい学び”へ変える循環が生まれています。

有田 絵梨
Web集客コンサルタント/オンラインサロン運営者 有田 絵梨

女性起業家や個人事業主を対象に、Web集客や言葉選び・デザイン・セールスを支援。講座とコミュニティを連動させ、成果だけでなく「安心できる居場所」を提供している。

Web集客コンサルタントの有田えりさんは、主に主婦・ママの起業家を対象に、講座・コンサルを提供してきました。過去に複数回オンラインサロンへ挑戦するも運営に苦戦。

しかし、アプリ完結型のFANTSを導入した4~5回目の挑戦で手応えを掴み、現在は約20名強の濃いつながりが育っています。DMの限界を超え、孤独を抱える個人事業主の「日常に溶け込むサードプレイス」を目指しています。

今回は、なぜコミュニティが必要だったのか/FANTSを選んだ理由/運営の工夫と課題、そして今後の展望について伺いました。

「講座を閉じた瞬間に来る孤独」を受け止める場所を、クローズドでつくりたかった

ーーご活動の背景についてお伺いしてもよろしいでしょうか?

有田さん:これまでの活動は、主に講座やコンサルを通じて主婦やママの起業家さんをサポートすることでした。受講生の方々は、学んでいる最中はすごく前向きで、仲間とつながる感覚を持てるんです。ところが、Zoomを切って一人でPCに向かうと、急に現実に引き戻されてしまう。

家事や育児に追われて「結局また自分一人だ」と感じてしまう瞬間がある。そうした“学びの後の孤独”を埋める場所を用意したいと思ったのが、オンラインサロンを立ち上げたきっかけです。

ーーZoomを終えられたあとに感じられる「孤独感」について、もう少し詳しく教えていただけますか?

有田さん:Zoomの時間って、画面越しでも人とのやり取りがあって、皆さん表情が明るくなるんですね。

でも通話が終わって「退出」ボタンを押した瞬間、あたりは一気に静かになる。パソコンの前に取り残されて、家の中は子どもの声や洗濯物の山。さっきまでの学びやモチベーションが、あっという間にしぼんでしまう。

そういう“急な孤独”を私自身も経験していたからこそ、その空白を埋める行き場が絶対に必要だと感じました。

ーーなぜSNSではなく、クローズドなオンラインサロンを選ばれたのでしょうか?

有田さん:SNSは便利ですし拡散力もありますが、「誰が見ているか分からない」という不安があります。だからこそ、自分を良く見せたくなってしまう。

起業家仲間との本音や、子育ての弱音なんて、なかなかオープンな場には書けません。本当に安心して打ち明けられるのは、顔が見えて信頼関係のある小さなコミュニティだと思いまして。

心理的安全性が担保されたクローズドなサロンだからこそ、みんなが「ここなら言える」と感じられる。そこが一番大事だと思っています。

失敗を越えてFANTSへ──「アプリであること」が日常利用の決め手

ーーこれまでに運営されたオンラインサロンが上手くいかなかった理由は、どのような点にあったのでしょうか?

有田さん:実はこれまでに4〜5回、オンラインサロンを立ち上げては閉じる、という経験を繰り返してきました。DMMさんの仕組みも試しましたし、自作でWixのアプリ機能を使ったこともあります。

ただ、どれも「日常に溶け込まない」という壁がありました。サロンを開くためにわざわざPCを立ち上げたり、サイトにログインしなければいけない。これは、忙しいママたちにとって大きなハードルで、どうしても続かない原因になっていました。

結果、熱量はあっても定着しない。自分でも「これは仕組みから見直さなきゃいけない」と痛感しました。

ーーFANTSを導入された際、「これは続けられる」と感じられた決め手は何だったのでしょうか?

有田さん:FANTSに出会って「アプリであること」の意味を実感しました。スマホを開いてSNSをチェックするのと同じ感覚で、サロンにアクセスできるんです。しかもUI/UXが直感的で“触る楽しさ”がある。

さらに、管理画面の操作がシンプルで、私自身も更新や発信の負担が少ない。「これは自然に続けられる」と、初めて思えました。過去の挑戦では“頑張って維持するサロン”でしたが、FANTSでは“日常の一部として気づけば開いているサロン”に変わったんです。

ーーサロン利用で印象に残っている会員の動きはありますか?

みぃさん:「分からないことはChatGPTかサロンに聞く」というのが、会員さんの合言葉になっています。AIでは答えられない“人の気持ち”や“経験談”は、サロンに投げかけるとすぐに返ってくる。このスピード感と温度感が、続けたくなる理由になっていると感じます。

有田さん:会員の動きは本当に多彩です。デザイナーさんが「ちょっと見てもらえますか?」と気軽に相談会を開いたり、子どもの片付けイベントをシェアしたり、ただランチを一緒に食べながら雑談する会が生まれたり。そうした自発的な動きが積み重なって「ここに来れば誰かとつながれる」という雰囲気ができています。面白いのは、夏休みになると子育て優先で投稿がぐっと減るんですよ。だけど、それもまたリアル。みんなの生活リズムがそのままサロンに映し出されていて、“無理のないコミュニティ”になっているなと感じます。

価格は月額11,000円──熱量を担保する“ビジネス寄り”の設計

ーー月額11,000円という価格設定には、どのようなお考えが反映されているのでしょうか?

有田さん:サロンの価格を考えるとき、「安くすれば人が集まる」という考え方もありますよね。でも、私はあえて月額11,000円に設定しました。なぜなら、安価に広く集めてしまうと「とりあえず入ってみた」という温度感の方が多くなり、結果的にコミュニティの熱が薄れてしまうからです。

ここは“安心できる居場所”であると同時に、学びの場でもあります。だからこそ「自分に必要だ」「ちゃんと関わりたい」と思ってくださる方に来てほしい。その熱量を担保するラインが、私にとっては月額11,000円でした。

さらに、サロン単体で利益を最大化することは目指していません。むしろ、赤字にならずに安心して運営できるならそれで十分。サロンの本質は「講座やコンサルで得た学びを、日常に落とし込むためのアフターコミュニティ」であり、私にとっては学びの継続と定着を支える後ろ盾のような存在なんです。

ーー会員の流れについても教えていただけますか?

有田さん:面白い循環が生まれています。講座を受講された方の約3分の1が、そのままサロンに入ってくださるんです。講座で学んだことを実践する中で不安が出てきたり、仲間と継続的につながりたいという思いから、自然にサロンへ流れる。

逆にサロンにいることで「やっぱりもう一度しっかり学びたい」と感じて、次の講座に参加する方もいらっしゃいます。つまり、講座とサロンが双方向に補い合う関係になっているんです。

単なる“月額会費制の居場所”ではなく、学びと実践をつなぐ循環のハブとしてサロンが機能している。だからこそ、価格の高さがむしろ「本気度のバロメーター」になっていると感じます。

ーーその「続けられる仕組み」を支える上で、FANTSの伴走支援はどう感じられましたか?

有田:すごく心強かったですね。正直、最初は「この仕組みを本当に続けられるのか」と不安もありました。でもFANTSの担当の方が、配信の工夫や会員さんの巻き込み方を一緒に考えてくれたので、「一人じゃない」と思えたんです。

例えば番組表の見せ方や、配信フィルター機能の活用方法など、自分一人では気づかなかった運営の工夫を教えていただきました。おかげで「価格に見合うだけの価値をどう伝えるか」という部分も自信を持って取り組めるようになりました。

結局、サロンを続けるうえで大事なのは、運営者自身が楽しんで走れるかどうか。その点でFANTSの伴走支援は、ただのサポートではなく“隣で一緒に走ってくれるパートナー”という感覚でした。

「楽しいWeb集客」へ軸足──学びの体系化と“番組表”で価値を見える化

ーー今後「楽しいWeb集客」へとサロンの軸足を移されるとのことですが、具体的にはどのような取り組みを想定されていますか?

有田さん:これまでのサロンは「居場所」としての安心感を重視していました。ただ、居場所として温かい雰囲気があっても、「入会を検討している人に価値が分かりづらい」という課題がありました。そこで次のステップとして、「Web集客を“楽しい”に戻す」ことをサロンの学びの芯に据えたいと考えています。

私が講座やコンサルで大切にしてきたのは、“型を押しつける”のではなく、会話ややり取りの中で理解を深めてもらうこと。だからサロン内でも、堅苦しい講義ではなく、短い動画や小さな実践課題を通じて「対話型で学べるミニレッスン」を増やしていく予定です。

例えば「デザインの第一印象を良くする一工夫」や「自己紹介文を集客導線につなげる工夫」など、小さく楽しく試せるテーマを出していきたいんです。

ーー運営の工夫として、どのような見せ方を考えていますか?

みぃさん:レッスンや相談会を曜日ごとに整理した“番組表”があると良いと思います。パッと見て「今週はこれがある」と分かれば、もっと参加しやすいです。

有田さん:まさにその通りだと思います。スケジュールが目に見える形で提示されると、会員さんは「この会費でこれだけ学べるんだ」という納得感が高まります。番組表は視覚的にも分かりやすいし、日常生活の予定にも組み込みやすい。

それに、FANTSには配信フィルターやカレンダー表示などの便利な機能があります。これまでは「居場所として使えれば十分」と思っていましたが、今後はそうした機能も積極的に使いこなし、学びを体系化して見せていきたい。単なる“安心の場”から、「毎週の学びを持ち帰れる教育的なコミュニティ」へと進化させたいんです。

オンラインとオフラインをつなぐ──“会える価値”の設計

ーーオフライン企画とオンラインをつなぐ仕組みづくりについて、どのような構想をお持ちでしょうか?

有田さん:これまではオンラインを中心にしてきましたが、やはり顔を合わせて話すことの力は大きいんです。

だから今後は、全国を回るリアル企画とサロンを掛け合わせたいと思っています。例えば、地方でサロン会員さん同士が集まって小規模な勉強会をしたり、私が現地に足を運んで「ここだけの対談」をしたり。

その場で得た学びや気づきを、オンラインサロンに戻してシェアすることで、参加できなかった方にも循環させたいんです。

オフラインの温度感をそのまま持ち帰れるように「対談の一部をサロン限定配信にする」「オフ会の宿題をオンラインに提出する」といった仕組みも考えています。

単発のイベントで終わらせず、オンラインに戻すことで“コミュニティの資産”にできると思っています。

会員の声「パソコンを開いたら、まずサロン」──“会社の休憩スペース”のような親密さを目指す

ーー実際に会員の方々から寄せられた声で、特に印象に残っているものはございますか?

有田さん:はい、いくつもありますが、特に印象的なのは「毎日パソコンを開いたら、まずサロンを開くようになった」という声です。これはまさに、日常のルーティンにサロンが組み込まれた証拠ですよね。

メールやSNSを確認するのと同じ感覚で「まずはサロン」という流れが自然にできているんです。

また「お疲れさまと言い合える居場所ができた」という声も多くいただきます。これはすごくシンプルなんですが、主婦やママ起業家の方にとっては大きな意味を持っています。日常生活の中では、頑張りを誰かに認めてもらえたり、労ってもらえる機会が意外と少ないんです。

サロンに入れば、「今日も頑張ったね」とか「ちょっと疲れたね」と声を掛け合える。そのやり取りが、気持ちを支える大きな柱になっているんです。

会員の方の中には「会社員時代の休憩スペースの立ち話みたい」と表現された方もいました。大げさな相談じゃなくても、誰かにポロっと話せて、ちょっと笑えて、また仕事に戻れる。

そういう距離感のコミュニケーションが、安心感と継続につながっているんだと思います。

まとめ

有田さんさんの歩みは、「DMの親密さ」では救いきれない孤独に正面から向き合うところから始まりました。日常に溶け込むアプリ完結のFANTSを選び、“一人だけど一人じゃない”を合言葉に、雑談も学びも同じ温度で流れる居場所を編んでいく。

価格は熱量の設計。安さではなく、意思を持って集う小さな輪だからこそ、講座やコンサルとも響き合う。メンバー発のイベントが芽吹き、季節に合わせて揺らぐリズムも含めて“生活に根ざしたコミュニティ”へと育っていきます。

これからは、Web集客を「楽しい」に戻す明快な軸を掲げ、対談・コラボ・オフラインで関係と体験の厚みを増していく。応援は“いいね”で終わらない。人が人を支える構造を、日常の手触りで更新していく挑戦です。

オンラインコミュニティの立ち上げ・運営はFANTSへ。
アプリ完結の操作性と伴走支援で、あなたのファンの応援を“続く力”に。

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