MINDFUL PANTRY
Instagram10万人・YouTube3万人。森の暮らしから広がるウォールヴァトン聖良さんの『Mindful Pantry』
ウェルビーイング
この事例のまとめ
- フォロワーから数百件単位のメッセージが届き、個別対応が負担に。丁寧に返したいのにキャパオーバーになる状況が続いていた。
- InstagramやYouTubeでの反応は大きかったが、「いいね」やコメントは流れてしまい、継続的な関係づくりが難しかった。
- 40代以上の参加者が多く、ブラウザ操作に不安を持つ声があり、安心して利用できる仕組みが求められていた。
- FANTS導入により、DMの1対1ではなく“みんなで共有できる場”が生まれ、学びや気づきが財産化。
- ライブ配信や「みんなの小展」などの企画を通じて、フォロワーが“応援者”から“共創する仲間”へ変化。
- アプリ完結で操作が直感的になり、広告が入らないためSeraさん独自の世界観を保ちながら発信を継続できるようになった。
森の暮らしとプラントベースの料理発信でInstagram約10万人、YouTube約3万人のフォロワーを持つSera Wallbuttonさん。 コロナ禍を機に都心の新築を手放し、群馬の森へ移住。「楽しいから続けられる発信」を合言葉に、日常とレシピを届けてきました。 今回は、オンラインコミュニティ導入の背景、運営の工夫、そして“野菜版ディズニー”を目指す展望について伺いました。
Sera Wallbutton 群馬県在住。コロナ禍を機に森の暮らしへ移住し、プラントベース料理や自然のある子育てをInstagram・YouTubeで発信。SNS総フォロワーは約13万人。
森の暮らしとプラントベースの料理発信で、Instagram約10万人・YouTube約3万人のフォロワーを持つSera Wallbutton(ウォールヴァトン聖良)さん。コロナ禍を機に都心の生活から群馬の森へ移住し、「楽しいから続けられる発信」を合言葉に日常とレシピを届けてきました。
今回は、オンラインコミュニティ導入の背景、運営の悩みと工夫、そして“野菜版ディズニー”を目指す今後の展望を伺いました。
都会を離れ、自然へ“楽しいから続けられる”発信の始まりとは

―― どのように今の発信に至りましたか?
Sera:はじめは“活動”という意識すらなくて、ただ森での暮らしを楽しんでいる日常をそのまま載せていました。実は一度、憧れの新築一戸建ても建てたんです。
でもコロナ禍に入り、子育てを考えたときに「自粛するなら自然の中がいいよね」と思い切って移住して、いまは群馬の森で暮らしています。窓の外には鹿や猿、イノシシ、タヌキ…日本の動物はだいたい顔を出します。
最初はYouTubeで動画を撮って、余ったカットをInstagramに載せる程度。統一感のあるビジュアルや、iPadで自分で書いた手書き文字も混ぜながら、気軽に続けていたら交流が広がっていきました。
正直、仕事にしようとか収益化しようという発想はなく、“楽しいから続けられる”から続いた感じです。
森に住んでいると人と会話する機会が少なくて、DMやコメントでのやり取りがちょっとした心の拠りどころにもなっていました。
カメラは友人にすすめられた上位機種を使っています。使い方は独学で、ダイヤルをくるっと回してピントを合わせるくらいのシンプル運用。それでも自然光と森の色が助けてくれて、世界観が育っていったのだと思います。
肉食ファミリーから一転、“80%プラントベース”という心地よさ

―― プラントベースの料理発信に軸足を置いたきっかけはなんでしたか?
Sera:最初のきっかけは、夫がNetflixのドキュメンタリー『Game Changers』を観たことでした。アスリートが植物性中心の食事でパフォーマンスを発揮している姿に影響を受けて、「一度試してみよう」となったんです。
それまでは、私たちは典型的な“肉食ファミリー”でした。夫のバックグラウンドもあり、食卓にはローストした肉料理がどんと並ぶのが当たり前。私自身も特に違和感はなく、それが豊かさの象徴だと思っていました。
ところが実際に学びながら食生活を変えてみると、体の調子が良くなり、気持ちも軽くなるのを実感しました。食事は1日2〜3回、誰にとっても避けられないものだからこそ、その積み重ねが未来を大きく左右する。プラントベースの考え方が、自分の体にも、家族の暮らしにもすっと馴染んでいったんです。
ただし、私は完璧主義ではありません。今は“80%プラントベース”くらいが心地よいと感じています。田舎に暮らしていると、猟師さんからいただくジビエを食べる機会もありますし、誰かが心を込めて用意してくれた料理には、その人の想いも込められている。そうした背景まで含めて“食”だと思うからです。
だからこそ、私の発信でも「絶対にこうすべき」という押しつけはしません。むしろ「選べる楽しさ」を大切にしています。プラントベースは制限ではなく、豊かさのひとつの形。そう伝えることで、同じように自分なりのスタンスを見つける方が増えてくれたら嬉しいですね。
Instagram10万人、YouTube3万人──共感が育んだコミュニティの輪

―― 発信で意識していることは?
Sera:いちばん大事にしているのは「偏らないこと」です。動物性食品を食べない人もいれば、お肉が大好きな人もいますよね。私自身はプラントベース中心の暮らしですが、誰かを否定したり思想を押しつけたりはしません。
そういう場になると、せっかく応援してくれる人も安心できなくなってしまう。だから、どんな背景の人でも「ここなら安心して関われる」と思える空間であることを意識してきました。
そのうえで、発信内容やビジュアルには統一感を持たせています。森の光や季節の色合いを活かした写真に、自分でiPadで描いた手書き文字を添えるような、ちょっとした工夫ですが、“Seraらしさ”を感じてもらえる世界観が整い、ファンの方が安心して戻ってこられる場所になったのかなと思います。
楽しみながら作っているからこそ、その空気感ごと届いて、コミュニティが育っていったのだと思います。
―― フォロワーさんとの交流などはありますか?
Sera:これまではほとんどがDMやメールでの1対1のやり取りでした。嬉しいコメントや応援メッセージをいただけるのは本当に励みになるのですが、盛り上がって数百件単位になると、とても返しきれなくて…。結局、ハートマークを押すだけの簡単な返信になってしまうことも多かったんです。
その度に「もっと丁寧にお返事したいのに」というジレンマがありました。交流の喜びと同時に、負担やキャパオーバーの現実も感じるようになって。
だからこそ、1対1ではなく“みんなで一緒に関われる場所”を求めるようになったんです。DMの向こう側にいる人たちが横につながり、安心して会話できる環境こそ、次に目指すべき場所だと気づきました。
“その場限りの応援”を超えて。想いを共有するクローズドな場所へ

―― なぜコミュニティを始めようと思われたんですか?
Sera:元々InstagramやYouTubeを通じて、多くの方とつながっていました。コメントやDMで「料理を真似しました」「家族にも作ってみました」と言っていただけるのは本当に嬉しくて、励みにもなっていました。
ただ、どうしてもSNSは“その場限りの応援”で終わってしまうことが多いんです。「いいね」を押していただいても、翌日には流れてしまうことがひっかかっていて、やっぱり「プラントベースの楽しさを、もっと近くで感じてもらえる場をつくりたい」という気持ちがあったので、その一歩として、コミュニティを始める決心がつきました。
―― 参加者にとっての使いやすさも意識されたと伺いました。
Sera:はい。フォロワーさんの多くが40代以上で、「アプリなら簡単だけど、ブラウザ操作は不安」という声をよくいただきました。
誰もが迷わず参加できて、安心してやり取りできる環境こそ必要だと思いましたね。
―― 立ち上げへの不安はありましたか?
Sera:正直、最初はとても不安でした。身近な友人がオンラインサロンを運営していたのですが、毎日の投稿や運営対応で疲れきってしまっていて…。
その姿を見て「私には無理、1人で全部を背負うのは続かない」と思ったんです。
でも、Fantsの担当の方が最初から伴走してくれました。「キャパオーバーしない設計にしましょう」「全部自分で抱え込まなくても大丈夫」と具体的な運営方法を一緒に考えてくれたんです。コミュニティの規模や更新頻度も“背伸びしすぎない範囲”で始められるとわかり、不安が安心に変わりました。
むしろ「一緒に伴走してくれる人がいるからこそ、挑戦できる」と感じられたことが大きな後押しになりましたね。
直感的な操作・世界観の保持・伴走サポートも。FANTSに決めた3つの理由

―― 複数のサービスを比較検討されたとうかがいましたが、最終的にFANTSに決められたポイントは何でしょうか。
Sera:いくつかの大手サービスも調べました。DMMやCAMPFIREといった有名なプラットフォームは安心感はあるのですが、広告や他のコミュニティ情報が混ざり合っていて、「自分たちだけの場所」という感覚が持ちにくかったんです。
その点、FANTSはアプリひとつで完結できるので操作が直感的で、フォロワーさんにとってもわかりやすい。私のフォロワーは40代以上の方が多いので、難しい手続きや複雑な導線だと途中で離脱してしまう心配がありましたが、アプリなら安心して使えると思えました。
―― 特に「ここは他社とは違う」と感じられた部分はどこでしょうか。
Sera:大きかったのは「世界観を保てる」ことですね。
広告が差し込まれたり、余計な情報に埋もれることがないので、自分の表現したい雰囲気をそのまま届けられるのは大きな強みでした。写真や手書き文字を大切にしてきた私にとって、その点はとても重要でした。
―― サポート体制についてはいかがでしたか。
Sera:そして何より助かったのが、伴走型のサポートです。立ち上げ前から「導線をどう設計するか」「最初にどう打ち出すべきか」といった具体的な相談ができて、本当に心強かったです。
もしひとりで試行錯誤していたら、不安で進められなかったと思います。一緒に伴走していただけたからこそ踏み出せました。
―― 投稿や運営面ではいかがでしたか。
Sera:UI(画面の見え方)の工夫や「どうやって盛り上がりを演出するか」がわからず、最初はほとんど日記のような投稿にとどまってしまって…。
結果的にコミュニティとしての一体感にはつながらず、「ただの発信の延長」になってしまったなと反省しています。
ただ、そこから「どう改善していくか」を考えるきっかけになったのは大きかったと思っています。
日記投稿からライブ配信へ。“野菜版ディズニー”に向けた進化

―― 改善に向けて、どのような工夫をされているのでしょうか。
Sera:立ち上げ当初は日記投稿が中心で、どうしても一方向の発信に偏ってしまいました。そこから学んで、今はライブ配信を積極的に取り入れるようにしています。
もちろん、初回はカメラや音声がうまくつながらず、機材トラブルだらけでした(笑)。でも、その失敗をそのまま共有することで「一緒に成長している感覚」を持っていただけたように思います。
―― ライブ配信を取り入れてから、どんな変化がありましたか。
Sera:コメントを通じてリアルタイムでやりとりできるので、会員さんとの距離が一気に縮まりました。
普段は受け身だった方が「次回はこのテーマで話してほしい」とリクエストをくださるなど、双方向の空気が生まれてきています。
―― 会員さん同士の交流についても意識されていると伺いました。
Sera:はい。会員さんが気軽に投稿できる仕組みづくりに力を入れています。たとえば「みんなの小展(しょうてん)」という企画では、日常で撮った自然や料理の写真を自由に投稿していただいています。
これまで“見る専”だった方が少しずつ発信する側に回り、コミュニティ全体の会話が広がっていくのを実感しています。
―― オフラインの取り組みも始められているそうですね。
Sera:そうなんです。会員さんの提案から小さなミーティングを開いたのですが、これが思った以上に良い化学反応を生んでくれました。やっぱり直接顔を合わせると安心感が増して、その後のオンラインでのやり取りも自然に濃くなるんです。
オンラインとオフラインの行き来が、コミュニティを強くしてくれると感じています。
―― 今後はどのようなコミュニティを目指していきたいとお考えですか。
Sera:“野菜版ディズニー”をつくりたいんです。ディズニーランドのように、世界観ごと楽しめて、いつ訪れてもワクワクできる場所。
料理やレシピの共有にとどまらず、日常そのものを楽しめる空間にしたいと思っています。
―― 具体的には、どのような運営像を描いていらっしゃいますか。
Sera:将来的にはコミュニティマネージャーをお迎えして、私ひとりではできない「部活動」や「プロジェクト活動」を会員さんと一緒に運営したいです。
たとえば「料理部」「写真部」「オフ会企画部」といった形で、メンバーが主体的に関わる場をつくれたら素敵ですよね。
―― 料金や参加のスタンスについてもお考えがあるのでしょうか。
Sera:はい。価格設定については「なんとなく入る」より「応援したい」という想いを持って参加していただける水準を意識しています。
以前、無料キャンペーンを行ったときには「ありがたいけれど、むしろ払いたい」と言ってくださる声も多くて、支援の形に対する価値観を改めて感じました。だからこそ、まずはコミュニティの価値をしっかり積み上げていくことが大事だと思っています。
応援を続く力に。自然から広がるSeraさんの挑戦

Seraさんは、森の暮らしや料理を発信する中で、SNS上に共感の輪を育んできました。
そのつながりを“一過性の応援”で終わらせず、もっと安心して想いを共有できる形にしたい。そうして始まったのが、アプリ完結型のオンラインコミュニティです。
直感的に使える操作性や、世界観を保てる設計、そして伴走サポート。誰もが迷わず参加できる環境が整ったことで、発信は「見る」から「一緒につくる」へと進化しました。ライブ配信やオフラインの出会いを重ねながら、“野菜版ディズニー”という新しい世界観を仲間と育てていく挑戦が続いています。
オンラインコミュニティの立ち上げ・運営は FANTS へ。
「どう始めたらいいか分からない」「運営リソースに不安がある」——そんな声に寄り添い、アプリ完結の使いやすさと伴走支援で、ファンの応援を“続く力”に変えていきます。
▷ お問い合わせはこちら
「Sera’s Green Table」 プラントベースを中心とした料理・暮らしのオンラインコミュニティ。日常のレシピ共有、ライブ配信、メンバー投稿企画「みんなの小展」などを通じて、安心してつながれる場を提供している。将来的にはオフラインイベントやチャリティ活動も予定。
と小林(右).JPG-のコピー-128x128.jpg)
