会員が思わず見に行きたくなるコミュニティ作り、カギは分かりやすさとPDCA
服のコーディネートや自分磨きのサービスを提供してきた株式会社C.Iは、2021年1月よりオンラインコミュニティサービス『OTOGAKU 大人が通う服装の学校』をスタート。その後2021年7月よりプラットフォームをFANTSに移行し、コミュニティを運営されています。
コミュニティでは服装、ヘアスタイル、ボディメイク、美容・健康について学んだり、アドバイスを受けることができます。他にも、メンバー同士が交流したり、学んだ内容をアウトプットできるイベントも開催されています。
今回は『OTOGAKU』がコミュニティとして始まるまでのお話や、FANTSでのリニューアル、今後の展望などについて、株式会社C.Iの代表 竹田 浩一郎さんにお話を伺いました。
[聞き手:内ヶ島隆生・菅生悠(FANTS)]
オンラインコミュニティ開設の経緯
セレクトショップでの雑談会からオンラインコミュニティへ
菅生:
はじめに、竹田さんの中で『OTOGAKU』の構想ができたきっかけや背景をお伺いしてもいいですか?
竹田さん:
いくつかあるんですけど、ビジネスマンや経営者の方が服装を通して自己啓発できたり、結婚したい、かっこよくなりたいという方がカジュアルに参加できたりする場所を作ろうというのが一番でした。
僕も今年40歳ですけど、歳を重ねて外見についての自分磨きがどんどん減っていったり、歳をとってカッコつけることが恥ずかしいみたいに考えていたり、そういう人が多いなと思っていて。
それを変える文化が作れたら日本がもっと明るくなるのかなっていう大きな野望があって、それが最終的には『OTOGAKU』の構想になりました。構想自体は2019年ぐらいにできたので、開設のだいたい2年前くらいですね。
菅生:
竹田さんは、もともとアパレル関係のお仕事をされていたんですか?
竹田さん:
一切してないんです(笑) ただ、服がすごく好きという感じで。
それが仕事になったきっかけとしては、入っていたビジネスグループで「どこで服買ってるの?」「その服いいね!どこの?」とかファッションについて聞かれることが多かったんですよ。だんだんメールとかで相談が来るようになって、個別で答えるのが大変になってきた頃に、先輩から「仕事にしてみたら?」と言われて。
それで、まずはお金とか売上とかは一切考えずにとりあえず感触を掴もうと思って、2019年にセレクトショップに男性たちと集まって雑談会みたいなものをやったんです。
菅生:
すごく楽しそうですね・・・!
竹田さん:
かっこいい服に囲まれながら「パンツの履き方はこうすると清潔感があってかっこいいよね」とか楽しく話す感じで、すごい好評だったので、これは続けていこうとなりましたね。
ちょうどそのタイミングでコロナ禍になってしまったんですけど、逆に世の中で色んなものがオンラインになっていくのを見て「これだ!」と思いました。
菅生:
そこで、月額課金制のオンラインコミュニティという形が決まったんですね。
先生を集め、自分磨きを習慣化できる”学校” を作った
菅生:
コミュニティの名前は『OTOGAKU 大人が通う服装の学校』ですが、”学校” というコンセプトはどうやって決まったんですか?
竹田さん:
自分磨きとか清潔感って短期間で一気に自分を変えるやり方もあると思うんですけど、僕は ”習慣化” が大事だと思ってるんです。
学生のとき毎日学校に通って少しずつ少しずつ学んでいったようなイメージかなと思って、コンセプトも学校にしました。
菅生:
よく言われることですけど、テスト前に一夜漬けするんじゃなくて毎日コツコツ勉強するから身に付きますもんね!
竹田さん:
自分磨きもそうだと思います。
あと、自分一人でやるんじゃなくて得意な分野の違う人たちと一緒にやった方がいいと思ったので、もともと繋がりのあった方たちに声をかけました。それで集まってくれた人たちが、いま『OTOGAKU』で「ドクター」って呼ばれてる人たちですね。
まずはSNSの非公開グループからスタート
竹田さん:
ドクターが集まった後は、2021年の1月頃からSNSで非公開グループを作って、『OTOGAKU』として本格的に会員さんを集め始めました。
菅生:
オンラインコミュニティやオンラインサロンに特化したサービスではなく、最初にSNSの非公開グループでスタートしたのはなぜだったんですか?
竹田さん:
大手のサービスも見てはいたんですけど、コミュニティが引っ越した時に会員情報を持っていけないんですよ。そうなると、もしコミュニティが引越しをすることになっても引越し先の案内ができないなと思って。
たぶんどこのコミュニティやサロンでもそうだと思うんですけど、会員さんって財産なんですよね。特に、初期の人たちはコミュニティの立ち上げ当初から一緒にいてくれた存在ですし。
せっかくそうした人たちが集まってくれたのに、繋がりがなくなってしまうのは流石に困るなと思ってそういうサービスは使わなかったですね。
あとは、やっぱり無料なので費用がかからないというのもありました。
菅生:
いずれは別のサービスで運用することも考えていたという感じですか?
竹田さん:
そうですね。SNSの非公開グループはやっぱり、情報が少しごちゃっとしてしまうというか。あと、そもそも若い世代でそのSNSを全く使わないという人もいるので、それで結構会員さんを逃したケースもありました。
なので、もっといいシステムやプラットフォームはないかなと思って、『OTOGAKU』の運営が始まってからも調べてはいました。それで偶然FANTSが出てきて、「これ、ぴったりじゃないか!」と思って問い合わせたんです(笑)
FANTSを選んだ理由
会員が使いやすい、分かりやすい設計が可能
竹田さん:
FANTS以外にも問い合わせしたサービスはあったんですけど、そこはコミュニティの運用自体は既存のボイスチャットツールを使っていたんですよ。
交流可能なツールではあるんですけど、実際使いこなそうと思うとすっごくハードルが高くて。トライアルもさせてもらったんですけど断念しました。
菅生:
ハードルが高い・低いっていう点で言うと、竹田さんが求めていたのはどんなことだったんでしょうか。
竹田さん:
やっぱり、入ってくれた会員さんにとって見やすく、使いやすくっていう部分でしたね。
『OTOGAKU』は40代とか50代の方もたくさん入ってくれるコミュニティなので、その人たちがストレスなく使えるものじゃないと、そもそもコミュニティを見にきてもらえないと思ったんです。
その点、FANTSはお話を聞くなかで自由にカスタマイズできるということが分かって、誰にでも操作が分かるような中身にできそうだなと思いました。
菅生:
ありがとうございます。FANTSはカスタマイズ性が高いのが強みだと思っていて、実現したいことが実現できるというか、コミュニティに合わせて設計ができるのがいいですよね。
徹底的に作り込むことももちろんできますが、『OTOGAKU』さんのように見やすくて分かりやすいという方向でも設計できます。
決済と会員管理が自動で連携
菅生:
会員情報の管理という点でいうと、SNSの非公開グループのときはまた別で決済の仕組みがあったんですよね?
竹田さん:
そうですね。別のサービスで決済システムとランディングページを用意していました。
菅生:
じゃあ、そこで決済した人を竹田さんがSNSの非公開グループに手動で追加するみたいな感じだったんですね。
竹田さん:
そうなんですよ、実際はそこの動線とか管理がすごく大変だし面倒で。
決済が終わった後に自動でSNSの非公開グループのURLが飛ぶわけじゃなくて、僕が毎回「ここからアクセスしてください」ってメールを送らないといけなかったんですよ。
あと、非公開グループ全体の人数はすぐに確認できるんですけど、誰が増えた・減ったっていうのは分からないので、自分で作った表と比較して管理していました。
菅生:
入会してもらうのは嬉しいけど、毎回その作業が発生するのはかなり負担ですよね。
竹田さん:
本当に手間がかかりましたね。けど、FANTSは月額課金の決済も会員管理もまとめてできるシステムなのでバッチリでした。
決済と会員情報が自動連携しているので、決済が完了した人には自動で案内が送られますし。手作業が発生しないのは本当に助かります。
オンラインコミュニティ開設までの準備
ダッシュボードを使いこなすまで
菅生:
FANTSに決めていただいてから開設までの準備についてもお聞きしたいんですけど、苦労した部分もありましたか?
竹田さん:
リニューアルスタートまでに会員情報をきちんと移せるかとか、ちゃんとコンテンツを作ったり設定したりできるかとか、そういうプレッシャーはありましたね。
FANTSのダッシュボードはこれまで使ったことのあるITサービスと比べるとかなり分かりやすいとは思ったんですけど、できることを一通り全て説明してくれる説明書というのはないので、ヘルプを見ながらも分からないところは菅生さんにお聞きしました。
菅生:
そうですよね、操作に慣れるまでに少し時間がかかるオーナーさんも多いです。
個別の機能のヘルプページはあるんですけど、全体の設計っていうのはコミュニティごとに色々なので、一律の説明書で全体像をお伝えするのも難しくて。
ただ竹田さん、今はものすごくFANTSを使いこなしてますよね(笑)
竹田さん:
本当ですか?使いこなせてますか?(笑)
けど確かに、最初の整備さえ終わってしまえば会員の方に使いやすいコミュニティになったかなと思います。菅生さんに教えてもらいながら、だんだん使えるようになっていって、結果的にはつまずかずに準備を終えられましたね。
開設してみて感じたこと
会員から「めちゃめちゃ分かりやすい」という声
菅生:
SNSの非公開グループからFANTSに引っ越してみて、何か変化などはありましたか?
竹田さん:
会員さんにアンケートをとったんですけど、SNSの非公開グループよりめちゃめちゃ分かりやすいっていう意見がたくさんありましたね。
菅生:
それは嬉しいです! ちなみに、どういう部分を分かりやすいって感じていただけてるんでしょうか?
竹田さん:
目から入ってくる情報が整理された感じがするっていう声が多かったですね。
菅生:
なるほど。FANTSだと情報がコンテンツごとに分かれているので、タイムラインが見やすかったり整理された感じがするのかなと思いました。
私たちとしても、そういうお声があるというのは本当に嬉しいです!
様々な会員が、投稿・いいねをするように
竹田さん:
以前は投稿してくれなかった人が投稿してくれたり、いいねしてくれたりっていうのもあるんですよ。これはSNSの非公開グループのときとは圧倒的に違うことですね。
菅生:
嬉しいですね! FANTSになってからコミュニティが活性化しているというか。
FANTSだと「このコンテンツにはこういう話題を投稿すればいいんだな」というのが分かるので、何を投稿したらいいか分からなかった方とか、こういう内容でもいいのかなと迷っていた方が参加してくれているのかなと思います。
ダッシュボードの見やすさ・分かりやすさ
菅生:
その他に、FANTSにこの機能があってよかったというものはありますか?
竹田さん:
ダッシュボードのデータですね。SNSの非公開グループのときもデータ自体はあったんですけど、情報が多すぎたり見た目も見にくかったりしてすごい分かりにくかったんですよ。あと、どのデータが参考値になるのかもいまいち分からなくて。
FANTSはダッシュボードのデータが分かりやすくて、毎日見ても全くストレスにならないです。
菅生:
コミュニティの状態を把握したり変化に気づくには、パッと見て分かるのが大事ですよね。
竹田さん:
FANTSはデータの表示の仕方も分かりやすいですよね。
ユーザーごとのログイン率とか投稿数とかいいねの数、あとは投稿ごとのいいねの数とかコメント数とか既読数を見ることができるので、どのデータを見たらいいのかが本当に分かりやすいです。「あ、この人1週間でゼロなのか」とかが、見てすぐ分かりますね。
運営のコツ・工夫
数値を見ながらコミュニティを改善
菅生:
先ほどの話とも関連しますが、竹田さんはダッシュボードで情報を見るだけじゃなくて、コミュニティ活性化のためのアクションに繋げているところが本当にすごいなと思っています。
確か、投稿を読んでない人へのリマインド機能とかも使ってくださってますよね。
竹田さん:
大事なお知らせとかも、読んでない人にワンクリックで通知ができて良いですよね。ダッシュボードを見て、読んで欲しい投稿があまり読まれていないときは通知を飛ばして見てもらうようにしています。
あと、既読者・未読者の一覧も見れるじゃないですか。あれを見ながら、どんな方が読んでいないのか、どんなコンテンツだったらもっと読んでもらえるのかを考えて、色々試行錯誤してますね。
菅生:
いや本当にすごいです! ダッシュボードで数字を見て、コンテンツ内容を変えたり、新しく作ったり、いわゆる「PDCAをまわす」ということですよね。
それができるのもFANTSの強みなんですけど、竹田さんはそういう部分を上手に使ってくださっていると感じています!
オーナーが主役ではなく、チームみんなで運営するという形
菅生:
あと、『OTOGAKU』が他のコミュニティさんやサロンさんと決定的に違うのが、チーム運営されている部分だと思ってるんですよ。
オンラインサロンとかオンラインコミュニティって、主役のオーナーさんが一人と、実務を担う運営スタッフの方がいるというのが多いんです。
けど『OTOGAKU』は、もちろん「校長」は竹田さんなんですけどドクターの皆さんが全員主役というか。
噂によると、利用状況のデータをもとにドクターの皆さんとお話ししたり、ミーティングをやったりしているんですよね?
竹田さん:
ミーティングは毎月毎月、みんなで集まって1時間とか1時間半ぐらいやってます。校長という立場なので僕が司会をやりつつ、みんなで本当に真面目にというか、データを見ながら厳しいことを言ったりもしてますね。
やっぱり、会員としてお金を払っているお客さんが100名も集まってくださっているので、運営側もただ楽しくやろうというだけじゃなくてきちんと応えようというか、「もっとこうした方がいいんじゃない?」という話をしたりしてます。
菅生:
それだけ皆さん、会員さんに向き合っているということですよね。
竹田さん:
もちろんみんな違う人間で感情もリアクションも様々なので、意見が違うことはありますけど、それが自然だと思っています。
たぶん、僕が芸能人とかすごく有名な人だったら、こういう形では運営してなかったんですよね。それこそ、一人主役のオーナーになっていたというか。
けど、そうじゃなくてカジュアルなものを作りたかったから、こうやってドクターの皆さんと一緒にコミュニティを作っていきたいなと思っています。
『OTOGAKU』のこれから
竹田さん:
『OTOGAKU』は、オンラインコミュニティとはいえオンラインだけで終わりたくはないと思っていて。
ただ、今の規模だとリアルイベントをやるとしても全国から一箇所に集まる感じになると思うんです。それだと、離れていて来るのが難しい人も多いだろうし、そもそもコロナ禍もしばらく続くと思うので難しいと思うんですよ。
なので、とりあえずは東京支部とか名古屋支部とか、全国に支部ができるぐらいの人数の多いコミュニティになりたいですね。
菅生:
すごく良いですね! 他のコミュニティさんやサロンさんでもリアルイベントをやっているところはあって、やっぱりオフラインイベントをやることでコミュニティの繋がりが深まるというのは感じますね。
竹田さん:
地域ごとに集まれるぐらいの人数になったら、「今日は札幌のイベントなので、札幌メンバーの人ぜひ参加してくださいね」みたいな感じで、リアルでも繋がれる場所にしていきたいなと思っています。
人数でいえば、500名を超える大きなコミュニティにしたいと思っています。そのために、今は法人の会員さんに入ってもらうために法人へご案内をしているところですね。
菅生:
私がまさにそうなんですけど、営業だったり人に会う仕事をしている人ってたくさんいて、会った瞬間に印象が決まってしまうのに、服装や清潔感って学校で習うわけでもないしちゃんと教わる機会がないですよね。
自分に似合う服とか素材、形、サイズ、色のこととかも分からないまま、なんとなく過ごしていて。
竹田さん:
印象って見た目での第一印象から枝分かれしていくと思うんですよね。最初はこう思ったけど話してみたら意外とこうだな、とか。
それを自分自身でコントロールできるとすごく面白いと思いますし、営業力も上がりますよね。『OTOGAKU』を通してそういう方を増やしていければと思っています。
菅生:
コミュニティとしてこんな場所になっていきたいというイメージはありますか?
竹田さん:
会員さんが仲間と一緒に自分磨きを習慣化する場所にできたら最高ですね。
最初に話した内容と被るんですけど、短期間で多くの知識を詰め込んで自分を変えようとしても長続きしなかったりとか、しっかりと身についていないこともあると思うんですよ。
なので、『OTOGAKU』は一方通行で大量の情報を発信するんじゃなくて、会員さんが少しずつ知識を入れて着実に身につけて、そして習慣に落とし込んでいける場所にしていきたいです。
菅生:
FANTSだと、好きなときに何気なくタイムラインを開いたら情報が入ってくるという感じなので、そういう学び方にも合っているのかなと思います。
竹田さん:
いつでも好きなときにコミュニティにアクセスできるので、習慣化しやすいですよね。
あとやっぱり、一人で頑張るのってすごく大変ですけど他の人と一緒だったら頑張れる人も多いと思うので、会員さんが仲間と交流しながら自分磨きを習慣にしていくような場所になればと思っています。
菅生:
会員さんのことを本気で考えてコミュニティの改善を続けてくださる竹田さんやドクターの皆さんならできると思っています。引き続き一緒に頑張っていきましょう!
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