オンラインコミュニティの種類と作り方、おすすめツールや運用のコツも解説

オンラインコミュニティには多様な種類があり、それぞれの特徴や目的に応じた作り方が求められます。

効果的な構築には明確な目的設定やターゲットの把握が重要で、運営方法や参加費用の決定、集客も計画的に進める必要があります。

そこで今回は、オンラインコミュニティの種類と作り方はもちろん、おすすめツールや運用のコツも解説しますので、ぜひ参考にしてください。

オンラインコミュニティとは?

オンラインコミュニティとは、インターネット上で共通の興味や関心を持つ人々が集まる場です。

職場でもない、家庭でもないサードプレイス(自分にとって心地よくリラックスできる「第三の居場所」)として、オンラインコミュニティは近年注目を集めています。例えば料理やゲーム、資格取得、アートなど、様々なテーマや目的でコミュニティが形成されており、参加者同士が情報を共有し合いながら交流を深めます。

オンラインコミュニティに関連した言葉として、会員サイトがあります。

会員サイトは、会員登録したユーザーだけがアクセスできるWebサイトのことです。身近な例でいうと、会員登録しなければ利用できない、ECサイトやSNSなどが含まれます。

学びや情報交換など共通の関心や目的を持った人たちを集めたオンラインコミュニティを作り、コミュニティのメンバーに限定して利用できる会員サイトを構築し、月額の料金を設定してサブスクとして提供することで、オンラインコミュニティをビジネスとして運営できます。

オンラインコミュニティを運用するメリット

顧客との継続的な関係を構築できる

オンラインコミュニティは地理や時間の制約をなくし、24時間いつでも顧客とつながる場を提供してくれます。これによりブランドへの忠誠心や共感が育まれ、一時的な接点ではなく長期的な信頼関係を築くことが可能です。

参加者が継続的に交流しファンになることで、口コミやリピート購入にもつながります。

情報収集とニーズの把握が可能

オンラインコミュニティを運用することで、従来のアンケートや調査よりも早く、参加者の生の声や本音を日常的なやり取りから把握可能です。意見や不満、要望が自然と集まるため、商品開発やサービス改善のスピードアップに役立ちます。

さらに、コミュニティ内で顧客同士が補足し合うことでニーズの立体的理解ができ、マーケティングの精度も上がります。

サポートコストの削減と業務の効率化を実現できる

ユーザー同士のQ&Aや情報共有により、企業への問い合わせ件数が減少します。また、参加者が問題解決を支え合うことで、カスタマーサポートの負担軽減や業務効率化にも寄与します。

さらに、豊富な知識や経験を持つ人の専門的な情報が、コミュニティ内に蓄積されるのも大きなメリットです。

ブランドロイヤリティとコミュニティ価値の向上に期待ができる

共通の価値観や目的を抱いたメンバー同士の交流は、ブランドへの入れ込みや熱量を一層高めます。また、クローズドな環境で濃密なコミュニケーションができるため、SNSのように情報が埋もれずファンの育成を実現することが可能です。

その結果として、企業のファンによる強固な基盤を構築できるのです。

ユーザー生成コンテンツ(UGC)を活用できる

参加者が自発的に投稿・共有する体験談やレビューは高品質なコンテンツとなり、新規顧客の信頼獲得やブランドの自然な拡散効果を生み出します。

UGCは企業にとって貴重なマーケティング資産であり、費用対効果の高いプロモーション手段となります。

FANTSでは、これらのメリットを最大限に引き出すための豊富なコミュニケーション機能や分析ツール、運営支援を備えており、オンラインコミュニティの成功を強力にサポートしています。

オンラインコミュニティの種類

オンラインコミュニティには「企業型コミュニティ」「ナレッジ型コミュニティ」「ファンクラブ型コミュニティ」「テーマ交流型コミュニティ」の4種類あります。

ここでは、それぞれの特徴について解説していきますので、自分に合ったオンラインコミュニティの種類を確認しておきましょう。

オンラインコミュニティの参加者は、コミュニティの目的に賛同して参加するため、オンラインコミュニティの立ち上げ後の軌道修正は困難です。オンラインコミュニティの型を理解し、目的にあったオンラインコミュニティを立ち上げるのが大切です。

企業型コミュニティ

企業型コミュニティとは、企業が運営を行うオンラインコミュニティのことです。

企業がコミュニティを運営する目的としては、企業が提供する製品の販売促進や、オンライン上で顧客との接点を築くことです。特定の商品やブランドについて関心がある人々が集まったコミュニティなど、参加者の価値観や好みの傾向が商品のターゲットに似ていることから、集められた意見を製品やサービスに反映しやすい特徴があります。企業は、製品やサービスに対する率直な意見を直接消費者であるユーザーに聴くことができます。より良い製品作りやサービスのブラッシュアップを図れる点が、企業側の大きなメリットといえるでしょう。

一方で参加者側のメリットとしては、自分の好きな商品の開発の裏側をしれたり、自身のアイディアが製品やサービスに直接反映される点が挙げられます。また、コミュニティよっては、開発中の商品をいち早く試用(試食)や購入できたり、コミュニティの会員向けの割引価格で購入できるなどのメリットが得られます。

ナレッジ型コミュニティ

ナレッジ型コミュニティは、スキルシェア型コミュニティとも呼ばれ、知識や知恵を共有する場として利用されています。

例えばQ&Aサイトなどで、特定のテーマや問題に対して参加者が意見を述べたり、参加者同士が議論を交わします。話し合いの内容はインターネット上に公開され、誰でも自由に閲覧できる環境になっています

有料コミュニティの場合は、専門的な知識を持った主催者が講師としてナレッジ(知識)を共有するビジネスとして展開しているケースが多く、参加者は受講料を支払って参加します。月額制の有料コミュニティ(サブスク)にすることで、教材の売り切りとは異なり主催者は安定した収益を得られ、より良いコンテンツの提供に繋がります。

コミュニティの参加者は、主催者に質問したりZoomなどの双方向のコミュニケーション可能なツールを用いて指導を受けることで、教材を購入して一人で学ぶよりも手厚いサポートを受けられます。また、コミュニティ内の受講生と交流することで、学習意欲が高まり、学習が継続したり、理解度が向上する効果にも期待できます。

ファンクラブ型コミュニティ

ファンクラブ型コミュニティは、芸能人やスポーツチームのファンクラブのように、特定の人やブランドなどのコアなファンが集まるコミュニティです。主催者としては、タレントやインフルエンサー、スポーツ選手などのコミュニティが一般的です。

ファンクラブ型コミュニティの中では、主催者との交流や、ファン同士が意見交換を行う場が設けられています。コミュニティのオーナーは、公式のホームページやSNSを通しての情報発信と会員限定で熱心なファンのみが参加するコミュニティでの交流を使い分けるケースが増えています。オーナーは、熱心なファンのみが参加するクローズドなオンラインコミュニティに対して、オーナーのありのままの素顔や、一般公開されない限定情報などを提供し、公式SNSよりもより身近なコミュニケーションを行う傾向にあります。

テーマ交流型コミュニティ

テーマ交流型コミュニティは、特定のテーマに関連する情報交換やプロジェクトに参加するためのコミュニティです。例えば、猫好きな人が集まり猫について語り合うコミュニティ、読書好きな人が読んだ本やオススメの本の情報を交換するコミュニティ、就職活動についての情報交換をするコミュニティなどです。

他のコミュニティとは違い、主催者が一方的な情報発信をするのではなく、会員同士での交流が主体であることが多いのも特徴です。会員同士のコミュニケーションやプロジェクトを通して、同じ夢や目標に向かって取り組むのが大きな特徴です。

オンラインコミュニティの作り方

オンラインコミュニティには、会員サイトを作れる WordPress を用いる方法と、オンラインコミュニティに必要な機能を提供するオンラインコミュニティプラットフォームを用いる方法があります。

WordPress は無料で利用できる点は魅力ですが、デザインやオンラインコミュニティに必要な会員機能を提供するためのプラグインの選定にITエンジニア的な専門知識が必要となります。無料で利用できる分、多くの設定を自分で行う必要があり、結果的に時間とコストがかかってしまうため、WordPress でオンラインコミュニティを作ることは、素人には困難な選択と言えるでしょう。

おすすめは、オンラインコミュニティプラットフォームを利用することです。オンラインコミュニティプラットフォームには、オンラインコミュニティを運営するための様々な機能が備わっており、専門的な知識がなくてもすぐにオンラインコミュニティを立ち上げることができます。

オンラインコミュニティにおすすめのプラットフォーム一覧

オンラインコミュニティのプラットフォームを選ぶ際は、先ほどご紹介した選び方を参考にしながら選んでください。

オンラインコミュニティのプラットフォームは、世の中にたくさん存在します。そのため、ここではオンラインコミュニティを立ち上げる際におすすめしたいプラットフォームを4つ紹介します。

少しでもリスクを減らすために、自分の方向性に合った信頼できるプラットフォームを選びましょう。

FANTS

FANTSは、株式会社スタジアムが運営するサブスクによるオンラインコミュニティに特化した会員制サイトのプラットフォームです。ユーザー数は2024年3月現在6万人以上に達し、累計の決算金額は10億円を超えています。

運営されているオンラインコミュニティとしては、田村淳の大人の小学校 など芸能人主催のオンラインサロンもあれば、書道教室英会話といったオンラインスクール(ナレッジ型コミュニティ)、プロスポーツチームやインフルエンサーのファンクラブ型コミュニティ、育児など同じ悩みを持つテーマ型コミュニティなど様々です。

利用可能な機能や運営サポートの手厚さの違いで、ライトプラン、スタンダードプラン、プロデュースプラン、運営代行プランと、様々な料金体系を選択できるのが魅力です。

会員や投稿の管理機能やカスタマイズ可能なアプリデザインなど、オンラインサロン運営に必要な機能が充実しており、専用アプリで自分だけのコミュニティを作れます。

もちろん、サブスクに必要な継続課金に対応した決済システムが提供されており、 複数の料金プランの設定に加えて、無料トライアルや年や半年の支払い期間など多彩な料金設定が選択できます。

コミュニティの収益化を強化したい方や、比較的規模の大きなコミュニティを運営したい方にとって、FANTSはおすすめです。 利用事例も公開されていますので、ぜひチェックしてみましょう。

URL:https://fants.jp/

coorum

coorum(コーラム)は、コミュニティ運営と顧客分析機能に定評のある企業型コミュニティのプラットフォームです。初心者でもすぐにコミュニティ運営をはじめられるよう、サイト構築から分析まで行うのに必要な機能がワンストップで揃っています。coorumでは企業のロイヤル顧客の育成・蓄積を行い、分析を通じて顧客起点でのマーケティング施策を支援してくれます。

料金プランはライトプラン、スタンダードプラン、エンタープライズプランの3つが用意されています。コミュニティ運営初心者から、本格的にコミュニティ設計から運営代行まで依頼したい方まで、幅広いニーズに対応しています。

URL:https://coorum.jp/

Facebookグループ

Facebookは無料で利用できるSNSとして知られていますが、オンラインコミュニティのプラットフォームとしても活用できます。Facebookのグループ機能は、無料でクローズドな環境を利用しながらコミュニティ運営が行えます。実名でアカウント登録を行うことから、悪質なユーザーが入りにくいメリットもあります。

ただし、FacebookにはEC機能や決済機能を搭載していないため、商品販売を行う場合は別途ECサイトや決済システムを用意し、連携する必要があります。

簡単にオンラインでコミュニティ運営をはじめられるものの、大規模化や収益化が難しいのがFacebookグループの特徴となります。

URL:https://facebook.com/

DMM オンラインサロン

DMMオンラインサロンは、DMM.comが提供するオンラインサロン専用のプラットフォームです。

業界最大手のDMM.comの会員基盤を活かし、初期費用や年間更新費が無料で利用できます。さらに、機能は制限されますが、オーナー報酬最大90%の新プランも導入されたことで、収益化を目指す方にも選ばれています。

コミュニティの運営スタイルも、スキルアップ型からファン型まで幅広く選択できるのが魅力です。機能面では会員管理やデータ分析、メルマガ機能など、コミュニティ運営に必要な機能が充実しています。

コンテンツ販売やイベント開催をサポートするサービスも提供されていますので、初心者にも優しいプラットフォームといえます。
URL:https://lounge.dmm.com/

オンラインコミュニティプラットフォームの選び方

オンラインコミュニティのプラットフォームを選ぶ際、目的に合った機能、予算、サポート体制などを考慮して選びましょう。

正しい知識でプラットフォームを選ばないと、オンラインコミュニティを立ち上げた後に機能が足りなくなったり、追加オプションで予算オーバーする可能性があります。

ここでは、オンラインコミュニティに最適なプラットフォームの選び方を紹介していきます。

目的に合った機能があるか

オンラインコミュニティを構築する際、目的に適した機能を搭載したプラットフォームを選びましょう。

会員の入会、退会のユーザー管理機能は、会員制のコミュニティには必須の機能となります。投稿やコメント、メンションや「いいね」といったコミュニケーション機能は、オンラインコミュニティには必須となりますが、投稿の見せ方や通知などコミュニティの熱量を保つような配慮がされているかは大切です。さらに、テキストや動画、ライブ配信など、どんなコミュニケーション方法が提供されているか確認しておきましょう。

コミュニティの参加を有料とする場合は、決済機能や継続課金(サブスクリプション)機能が備わっているかもチェックしておきたいポイントです。

料金が予算内か

利用したいプラットフォームが、自身の予算内に収まるかどうか確認しましょう。

料金体系とプランの内容を比較し、オンラインコミュニティを運営するのに適した料金設定かどうかを検討します。初期設定やデザインなどに初期費用、月々の基本料金、決済金額に比例する従量課金など、様々な料金体系があります。ただし、機能や支援など魅力的なプラットフォームほど費用が必要となる傾向があります。料金を抑えることに注力するあまり、自分の負担が増えてコミュニティの運営や活性化に時間を割けなくならないように費用と手間のバランスが大切です。

また、追加料金が掛かるオプションやサービスがあるかも確認しておくことで、契約後の追加費用を把握できます。希望の予算内で、必要な機能を提供しているかどうかが選ぶ際の重要なポイントになります。

サポートが充実し運営に集中できるか

充実したサポート体制があれば、疑問点や予期せぬトラブル時に迅速に対応してくれます。オンラインコミュニティは、ユーザー間の交流によってトラブルが発生することもありますし、機能や課金について相談したいケースもあります。費用面が安く済むものの、サポート体制がしっかりしていないと、問題解決に時間を取られてしまいます。

プラットフォームを選ぶ際は、サポートセンターの対応時間やサポート範囲など、サポートの充実度を調査しておきましょう。サポートが充実していれば、結果的に運営者はコンテンツ制作に集中して取り組めるのです。

オンラインコミュニティ運用を成功させるコツ

定期的な情報発信とコンテンツ管理

コミュニティの活性化には、メンバーが興味を持ち続けられる質の高い情報やコンテンツを一定の頻度で提供することが大切です。役立つノウハウや最新情報、テーマに沿った投稿を計画的に配信しましょう。質と量のバランスを取りつつ、一貫性を持たせることで信頼が生まれます。

FANTSには、動画やライブ配信など多彩なコンテンツ配信機能が充実しており、参加者の満足度の向上を実現します。

参加者の交流を促進する

オンラインコミュニティでは、参加者同士が自然に交流できる環境作りが不可欠です。チャット、掲示板、リアクション機能を活用し、質問を促したり、イベントやワークショップを開くことで参加を誘導しましょう。運営側からの積極的な呼びかけやアンバサダーの活用も効果的です。

FANTSは交流を促進する多彩な機能と直感的な操作性により、年代を問わず参加しやすい環境を提供しています。

トラブル対応と監視体制を強化する

コミュニティ内の不適切な投稿や荒らしを防ぐため、投稿ルールの整備とモデレーション(投稿内容を管理・監視して適切な状態に保つこと)体制をしっかり整えましょう。投稿の自動監視やモデレーターの配置で迅速な対応を可能にし、メンバーが安心して参加できる場を維持することが重要です。

FANTSには投稿監視や通報機能が充実しており、安全なコミュニティ運営を強力にサポートしています。

情報の分析と継続的な改善で参加者を育成する

コミュニティの活動状況や参加者の声を定期的に分析し、効果的な施策を検討・実施しましょう。アクセス解析や満足度調査などデータに基づく改善を行うことで、運営の質を高め、長期的な成長を実現可能です。

FANTSは行動データのリアルタイム分析機能を備えているため、運営の効率的な改善を実現します。

イベントを活用する

オンラインとオフライン双方のイベント開催は、参加者の交流を深める絶好の機会です。定期的なウェビナー、ワークショップ、懇親会など参加者が直接顔を合わせる機会を設けることで、コミュニティの一体感やモチベーションを向上させましょう。

FANTSはイベント管理、決済連携、リマインド機能が自動化されており、運営負担を大幅に軽減できるためおすすめです。

コミュニティサイト運営でよくある質問Q&A5選

Q1:どのようにすればコミュニティメンバーを増やせますか?

A1:SNSやブログで積極的に告知し、共感を呼ぶコンテンツを発信することが効果的です。FANTSを活用すれば、使いやすい集客支援機能があるため、効率的にメンバーを増やせます。

Q2:参加者の活性化がうまくいきません。どうすれば良いですか?

A2:定期的なイベントやテーマ投稿を設け、交流のきっかけを作ることが重要です。FANTSの多様な交流機能を活用することで、効率よく活性化が図れるでしょう。

Q3:トラブルや荒らしへの対処法はありますか?

A3:投稿ルールの明確化とモデレーションの実施が効果的です。

FANTSは投稿の自動監視システムやブロック機能が充実しており、安全管理が容易にできるためおすすめです。

Q4:コミュニティ運営にかかる手間を減らす方法はありますか?

A4:自動化ツールや運営代行サービスの活用がおすすめです。FANTSは運営支援機能が豊富で、負担軽減に役立ちます。

Q5:継続的にコミュニティを盛り上げるコツはありますか?

A5:参加者の意見を取り入れつつ、新しい企画やコンテンツを定期的に提供し、透明性の高い運営を心がけることが重要です。FANTSはアンケート機能やイベント運営サポートも充実しているためおすすめです。

まとめ

本記事では、オンラインコミュニティを運営するためのプラットフォーム選びについて解説してきました。

無料で利用できるFacebookグループや、FANTSのような手厚いサポートと機能が充実したプラットフォームまで様々あります。それぞれのプラットフォームの特徴やメリットを理解し、自身の目的やニーズに合ったものを選びましょう。

運営コストやサポート体制、機能の充実度などを考慮して、最適なプラットフォームを選んでオンラインコミュニティを成功させましょう。

まずはお気軽にご相談ください!